京都府公立高校入試 前期選抜 英語リスニングの傾向と対策 ~過去5年分を徹底分析~

2025年1月28日

はじめに

2020年度から2024年度までの5年分の英語リスニング問題を徹底的に分析しました。この分析から見えてきた傾向と、効果的な対策方法についてご説明します。

試験の全体像

リスニング試験は各年度とも大問3題(問題4・5・6)で構成されており、配点は各小問2点の合計12点です。各問題とも4つの選択肢から適切な答えを選ぶ形式となっています。特筆すべき点として、放送中のメモ取りが許可されているため、この特徴を活かした準備が重要になります。

出題内容の特徴

問題4では、基本的な情報の聞き取りが中心となっています。過去5年間の出題を見ると、数量表現や日付、場所や経路の説明など、日常生活で頻繁に使用される表現が多く出題されています。例えば、「ケーキの数を尋ねる会話」や「駅までの行き方を説明する会話」などが出題されました。

問題5は、より詳細な情報の理解が求められます。時刻や料金に関する情報、イベントの詳細説明など、複数の情報を正確に聞き取る必要があります。特に時間に関する表現は毎年のように出題されており、重点的な対策が必要な分野といえます。

問題6は会話の流れを理解し、適切な応答を選ぶ問題です。基本的な挨拶から始まり、提案への返答、感謝の表現など、実践的なコミュニケーション能力が試されます。過去5年間で特に多かったのは、学校生活に関連する会話場面でした。

効果的な対策法

基礎力強化

  • 数字の聞き取り練習(1桁から3桁の数字)
  • 時刻表現の習得(〜時〜分の表現)
  • 基本的な道案内表現の暗記
  • 日付や曜日の聞き取り練習

リスニング力向上

  • 英語の音声教材を毎日10分以上聴く
  • スマートフォンでの英語ニュースの視聴
  • シャドーイングによる発音練習
  • 英語の歌を活用した音の変化の学習

メモ取りの技術

  • キーワードを記号化する練習
  • 数字は必ずメモを取る習慣づけ
  • 時刻や金額の効率的な書き方の確立
  • 矢印などを使った情報の整理法

実践演習

  • 過去問を使った本番形式の練習
  • 時間を計りながらの問題演習
  • 解答までの時間配分の確認
  • 見直しの時間の確保

まとめ

英語リスニング試験は、基本的な英語力と実践的なコミュニケーション能力の両方が問われる試験です。日々の学習では、教科書の音読やリスニング教材の活用に加え、英語の音声に触れる機会を意識的に増やすことが大切です。また、メモ取りの練習も併せて行うことで、より確実な得点につながるでしょう。

合格に向けては、上記の対策を計画的に進めていくことが重要です。特に、基礎力の養成から始め、徐々に実践的な演習に移行していくことで、着実に実力を伸ばすことができます。

高校受験

Posted by takahashi